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徒然怪奇帖

koputatesu.exblog.jp

ホラー系文芸評論家・笹川吉晴のよしなし日記です。

そりゃ、無料で使わせてもらってますがね。
載せ方ってもんもあるだろうと。もうちょっとデザイン的に配慮してくれるなら、我慢もしたんですが。
というわけで、こっちに一本化します。

もちろん↓これが理由ね。
# by koputatesu | 2010-07-01 15:30 | 日常
「こんばんは、ミス・マープルさん

たまたまつけたミステリチャンネルでやってた『ミス・マープル』(たぶん「牧師館の殺人」)より。
「ミス・マープル」って敬称じゃなくて、「芋洗坂係長」みたいに名前なのかよ! あと「中曽根大勲位」とか「藤原組長」とか。

そういえば、ライダーマンもかぶっちゃってるよね。「ライダー」と「マン」。
# by koputatesu | 2010-06-30 13:54 | ミステリ
村松定孝の児童向け名著『わたしは幽霊を見た』('72年、少年少女講談社文庫/いわゆる“ふくろうの本”)の中に、「本を読みにくる亡霊」という逸話がある。

昭和9年の正月二日、児童文学者・国文学者の福田清人が、先輩の国文学者・塩田良平の家に年始に訪れたところ、塩田夫人から昨日も来なかったかと尋ねられた。聞けば昨日、塩田博士の書斎で、福田そっくりの髪型をした若い男が後ろ向きになって、本を読んでいたのだという。てっきり福田だと思いこんだ夫人が、遠慮して声をかけなかったところ、男はいつの間にか姿を消していた。
まったく心当たりの無かった福田だが後日、塩田からその若い男が、今は亡き明治の文豪・山田美妙の息子である旭彦氏の霊ではないか、と聞かされる。塩田は困窮していた美妙の遺族を助けるため、蔵書や遺稿を買い入れていたのだが、旭彦氏はそれを読みに現われたのだろうというのだ。新聞によれば、旭彦氏は当の1月1日に亡くなっている。そして、塩田に見せられた写真の旭彦氏は、福田そっくりの髪型をしていた――。

確かに、美妙亡き後、遺族の暮らしは楽ではなかったそうだし(未亡人は孫に「作家にだけはなるものではない」と言い聞かせていたそうだ)、長男の旭彦が亡父の文学的復権を心にかけていたことも、例えば『近代日本文芸読本』に美妙の作品が採られたことの礼を述べようと、編者である芥川龍之介の許を訪れた(芥川自殺の当日であったため、対面は叶わなかった)ことなどにも窺える。
しかし一方で、この「本を読みにくる亡霊」には、ディテールにいささかおかしな点もある。
本文中、旭彦には「てるひこ」とルビが振られているが、美妙の長男・旭彦は「あさひこ」、「てるひこ」は次男の照彦である(美妙は子供たちの名前を、「あ・で・や・か・な」にちなんでつけている)。
また、旭彦の没年は確かに昭和9年だが、実際に亡くなったのは4月18日だ。

この齟齬を含んだ幽霊譚に関して、旭彦氏の息子(つまり美妙の孫)である作家・加納一朗氏に直接伺う機会があった。
加納氏自身、若い頃に塩田氏から、亡父・旭彦氏の幽霊を見たと何度か聞かされたという。帰宅すると後ろ向きに座っていたそうで、当時まだ6才だった氏の行く末を案じて、親交のあった自分の許へ現われたのだろう、と言われたそうだ。
この加納氏の話と、「本を読みにくる亡霊」では、幽霊出現の動機に違った方向性がついている。ディテールの齟齬を踏まえれば、「本を~」のほうがいささか怪しいとも思えるが、塩田→福田→村松と伝播するうち、どこかでバグが入り込んだのかもしれないし、加納氏のほうに記憶違いが無いとも言い切れない。あるいは、幽霊が何度か、違う状況下に現われたのかもしれない。

ともあれ、この近代日本文学の裏面史的要素をもつ怪談が、加納氏に接続することによってさらなる世代的な広がりを有し、現代にまでつながってくることに、いささか感慨を覚えたのだった。
# by koputatesu | 2010-06-15 16:23 | ホラー/ファンタジー
子ども手当 満額断念「当初から無理」 冷めた反応や批判

(前略)
4児を育児中の東京都文京区の主婦(34)は
「ウキウキしながら待っていたが、当初から無理があるのではと思っていた」
と話しつつ、
「財源の裏付けを取り、きっちり実行できる確信を得てから公約してほしかった」
とチクリ。同区在住の地方公務員男性(31)は
「マニフェストに掲げたことを実行しないのは、国民への裏切り。支給額を組み込んだ生活設計を考えていたので、いまさら減額されては困る」
と怒りを込めて話した。
(後略)

(6月9日付・毎日新聞夕刊)


「当初から無理があるのではと思っていた」くせに「ウキウキしながら待っていた」とか、「支給額を組み込んだ生活設計を考えていたので、いまさら減額されては困る」とか、図々しいにもほどがあるぞ。
よし! うちも子作りだ!
# by koputatesu | 2010-06-11 02:33 | ニュース
麻生太郎元首相
「本格的左翼政権が今日スタートする」(8日・都内/党参院選候補者の応援演説)

安倍晋三元首相
「史上まれに見る陰湿な左翼政権」
「われわれ保守系勢力は力を合わせて、明るい保守政権をつくろう」(9日午後・都内集会)

谷垣禎一自民党総裁
左翼的な色彩の政権」(7日・高松市)
    ↓
「何が左翼的なのか」(8日・記者会見/記者の質問)
    ↓

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# by koputatesu | 2010-06-10 00:38 | ニュース

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